PostgreSQLカンファレンス2014にいってきた

はじめに

今日は品川のAP品川で行われたPostgreSQLカンファレンス2014にいってきたのでその記録になります。毎年行われていて今年はプログラム数が例年に比べて多いです。

PostgreSQL9.4リリースが2014/12/15に決まったらしいです。
Postgres 9.4.0 to be released week after next

聞いた講演

PostgreSQL 安定運用のレシピ

午前中はキーノートを聞かず「PostgreSQL 安定運用のレシピ」を聞きました。
人は結構たくさん集まっていました。
講演者は日本HPの方で下記の9.4の新機能の検証レポートを書かれています。
http://h50146.www5.hp.com/services/ci/opensource/pdfs/PostgreSQL_9_4%20_Ver_1_0.pdf

PostgreSQLの基本的なアーキテクチャと安定運用のための設定と障害の検知、対処方法のお話でした。広く役に立つ話が聞けました。9.4からALTER SYSTEM 文が導入され変更された値は「${PGDATA}/postgresql.auto.conf」で保持されインスタンス起動時に適用されるとのことです。

PostgreSQL 9.4 の概要

13:00からはMichael Paquierさんの「PostgreSQL 9.4 の新機能」についての話でした。わかりやすい日本語でのお話でした。
ロジデコ(logical decoding), JSONB, bgworkerとマテビューの話が中心でしたが、ロジデコがその場ではよく理解できませんでした。
帰ってから調べてみるとWALファイルからDMLを抽出できるプラグインのようです。用途はレプリケーションや監査とのことです。
あと、JSONB+GINインデックスはMongoDBよりも速いらしいです。集計関数もいくつか追加されたようなので今度試してみよう。

Background Worker でxxx

14:00からは勝俣 智成さんの「Background Worker でxxx」の話でした。「PostgreSQL 9.4 の新機能」で話があったBackground Workerの詳しい話が聞けました。
勝俣さんは「内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則」の著者の一人です。「内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則」は以前読みましたが、PostgreSQLのつくりを理解するのにぴったりです。

内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)

内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)

Background Workerの文書は下記ですが、文書だけだと実装方法がよくわかりません。
https://www.postgresql.jp/document/9.3/html/bgworker.html

講演は文書だけではわかりずらいBackground Workerがどのようなものか理解でき、どのように実装するのかの概要もわかってよかったです。

O/R マッパーによるトラブルを未然にふせぐ

15:00からは「O/R マッパーによるトラブルを未然にふせぐ」の話を聞きました。
DB管理者向けのORマッパーの説明とトラブル対策のお話でした。

メインはN+1問題の対応の話でした。eager loadingに対応したORマッパーを使ってねということです。

Hacking PostgreSQL

16:00からは「Hacking PostgreSQL」を聞きました。

PostgreSQLソースコードの読み方(環境構築から)の話でした。とても話し方がうまくわかりやすかったですが私自身はC言語できないんでちょっと無理ですね。

PostgreSQL 9.4 の新機能 JSONB 型を使ってみよう

17:00からは「PostgreSQL 9.4 の新機能 JSONB 型を使ってみよう」を聞きました。講演者のぬこ@横浜さんも「内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則」の著者の一人とのことです。

JSONをバイナリで格納するJSONB型の説明とパフォーマンス測定結果C言語Javaでの実装の紹介などがありました。

さいごに

PostgreSQL9.4のことをいろいろ聞けて有意義な一日でした。
帰りは品達のせたが屋で魚郎らーめん。魚介の二郎インスパイアらーめんうまかった。

せたが屋 品川店 - 品川/ラーメン [食べログ]

次回、集約クエリのFILTERオプション試す。